虹の橋へ・・・

2017年7月7日。今日は七夕ですね。
ずっと言えずにいたことがあります。
我が家のわんこが5月下旬、父の後を追うように虹の橋へと旅立ちました。12歳8ヶ月でした。
今日がちょうどわんこの四十九日にあたります。きっと今ごろ、軽い体になって天の川を渡っているのかな?

リビングの窓の外を眺めるのが好きだったわんこ。
いつも見ていた景色が見えてお日様の当たる、我が家の一番いい場所で私たちを見守ってくれています。
(ごく一部のお友達にだけお知らせしたのですが、たくさんのお花をいただきました。ありがとう!)
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文章を書くのが好きな私ですが、あまりに突然の別れに気持ちがついていかず、このことだけはどうしても書けずに今日まで来てしまいました。
このブログは私の日記。嬉しいことも悲しいことも全部残したいと思っています。
一生忘れることはできないけど、そろそろ自分の中で区切りを付けなくちゃという気持ちもあり、四十九日の今日、お知らせすることにしました。
自己満足な長文ですし、同じような経験をされた方にはつらい内容になると思いますので、読みたい方だけ読んでいただければと思います。




*****

わんことの出会いは今から12年前。
ペットの飼えるマンションに引っ越したのをきっかけに、漠然とわんこ飼いたいなぁと思っていました。
ある日出会った小さな白いわんこ。留守が多いので決めかねていましたが、父の「協力するから!」というひと言で、自分の子として迎える決心をしました。私はその子に「セナ」と名付け、その日からセナとの生活が始まりました。

まだ両手のひらに乗るほど小さくて、ちょこちょこ歩く姿が本当に可愛かった^^
やんちゃだけどトイレもすぐに覚えて、言葉をよく理解する頭のいい子。くりくりした目と大きな耳がチャームポイントで誰からもカワイイ~!と言われる自慢の子でした。(親バカw)
ストーカーのように後を付いて回る甘えん坊のセナ。嬉しいことも悲しいことも一緒に感じて、いつも私たちのそばにいてくれました。

旅行の間は孫のように可愛がってくれる両親が預かってくれたので、私たちも安心して家を空けることができました。それでもやっぱり恋しくなって・・・家に帰りたいと思うたった一つの理由はセナでした。

今年も恒例のGW旅行へ。
その間も実家の母にべったり可愛がってもらい、毎日元気にお散歩。
帰ってきてからも何一つ変わりない様子でピンピンしていました。

しかし帰国からしばらく経ち、なんとなく元気ないセナ。心臓に軽い持病があったのでもしかしたら心臓かも?と気になってすぐにかかりつけのお医者さんに連れて行きましたが、診断は異常なし。まだ食欲もあったので、もし食べられなくなったりしたらまた連れてきてくださいとのことでした。
でも、やっぱりいつもと様子が違う。もう一度診てもらおうと思っていた矢先、朝4時ごろから相棒と私に異常なほど甘えてきたセナ。かわるがわる顔を舐めて、身体を擦りつけて・・・嫌な予感がして一番近い病院へ。
今思えば、あれがセナの一生分のありがとうだったのかもしれません。

ひと通りの診察が終わり、セナは「血管肉腫」という悪性がんの末期で腹腔内出血を起こしており、非常に危険な状態であるということを告げられました。ついこないだまで元気だったのに?知らぬ間に癌に侵されていたなんて・・・
突然突きつけられた厳しい現実と、気づいてあげられなかった申し訳なさにその場で腰が抜けてしまい、立っていることもできませんでした。
手術をするという選択もありましたが、年齢的な問題や今の状態からしてかなりハイリスクであること、他部位への転移もあり成功しても余命わずかであることを知らされました。

悩んでいる時間はそんなにありませんでした。とりあえず夜まで輸血をしてもらいながら、先生、相棒、家族と納得がいくまで話し合い、出した結論は、手術はせずに家に連れて帰るという選択。
家が大好きだったセナ。病院に様子を見に行くたびに目をきらきらさせ「もう帰れる??」と言っているようで、その顔がどうしても頭から離れませんでした。あとはもうセナの生命力に任せ、最後は大好きだったお家で自分たちの手で看取ろうと決めました。
手術をすればもう少し生きられたかもしれない。でも病院にいるセナを迎えに行き、「帰ろっか!」と言った時の嬉しそうな様子。選択は間違っていなかったと確信しました。

先生から、もう好きなものを好きなだけ食べさせてあげてくださいと言われました。
連れて帰った夜、いつもは食べ終わったカップをなめさせるだけだったハーゲンダッツも、この日は丸ごと!嬉しそうになめてたなぁ。
今晩乗り越えてくれるといいんですけど・・・と言われたセナでしたが、そこから先生も驚く頑張りを見せてくれました。

翌日は仕事が外せなかったので母がつきっきりで見てくれていました。プリンやカステラをたくさん食べてくれて^^
トイレだって自分で行ったし、私の帰りを元気な吠え声で迎えてくれました。もしかしたら治ったのでは?なんていう奇跡を信じたくなるほど2日目は落ち着いていました。翌日からは上司の理解もあり仕事を休むことができたので、ずっとセナのそばに付いてあげられました。

3日目は相棒もお休みを取り、ふたりでセナにべったり。たくさん話をしました。
もうこの日から食べ物を口にすることができなくなっていたので、口の横からはちみつを溶かしたお水を与えながら。
閉じてしまいそうな目を何度も開けて、私たちの気持ちに応えようとしてくれているのがわかり、胸が痛かった。
相棒は翌日仕事だったので、寝室に行ってもらい、ふたりでリビングで寝ようとしたのですが、這ってでもベッドの方へ行こうとするセナ。いつもみたいに3人で一緒に寝たいんだね。この日が川の字で寝た最後の夜になりました。

4日目、最後の朝。相棒に行ってらっしゃいをした後は母が来てくれました。
とても天気の良い日だったので、お散歩が大好きだったセナに外の空気とお日様を感じさせてあげたくなり、抱っこして連れ出しました。時折しゃがんでいつも嗅いでいた草やお花の匂いを嗅がせながら、12年間歩き続けた道を母と3人でゆっくりゆっくり歩きました。

夕方には甥っ子たちが、夜にはセナを可愛がってくれた相棒の友達も来てくれて、賑やかに過ごしました。
家に人が来てくれるのが大好きだったので、嬉しかったに違いありません。セナの思い出話をたくさんしました。
そして深夜、驚きの出来事が!もう動く力も残っていないはずなのに、ほんの2.3分、目を離した間に布団から出てその横でおしっこをし、顔をしっかり上げて得意げに伏せをしているセナがそこにいました。
小さい頃からトイレの失敗は皆無。立てなくなって、トイレシートの上に寝かされそれを替えてもらう時にすごく怒っていたのです。きっと最後に見せたプライドだったんだね。

このまま穏やかな時間が続きますように・・・と祈ったのですが、自分で最後のおしっこをした後、苦しい時間がやってきました。みんなで「もう頑張らなくていいよ」と言いながら身体をさすり、その苦しみから早く解放されますようにと祈りました。

しばらくすると静かな時間が訪れました。
もうそこには苦しみもなく、ただ穏やかにその時を待つセナの姿がありました。
ソファに座る相棒のお腹の上で気持ちよさそうにしていたセナ。そこからもぞもぞと動いて、自分の最後の場所を探しているようでした。
落ち着いたのは相棒の腕の中。その横には私・・・二人の間に挟まれて、いつもの川の字。
相棒の腕に抱かれ、全てを納得したような表情で私の顔をじっと見ていました。ありがとうね、楽しかったよ、セナがいてくれたからどんな時も笑顔でいられたよ。そんなことを言いながらセナの身体に手を置き、小さな呼吸を感じていました。

明け方4時すぎ、ほんの一瞬私が寝入ってしまった間にセナは旅立ちました。
あぁきっと私が寝るのを待っていたんだなと。最後の瞬間を見せなかったのは、セナのプライドと優しさだったと思います。眠っているようにしか見えないセナの安らかな顔を見て、家で看取ることができて本当によかったと心から思いました。

セナが旅立ったのは父が亡くなったのとほぼ同時刻。父の四十九日の2日前のことでした。きっと父が寂しくないよう、虹の橋で待ってくれようとしたんだと感じました。思えば、セナがうちに来たのは父のひとことがあったからなのだから。

最後の4日間、今までにないくらいたくさんの写真を撮りました。元気なうちにもっと撮っておけばよかったよね。ごめん!セナが頑張った姿を載せておきますね。
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朝になってお別れの準備。夜にお葬式をすることにしました。綺麗に身体を拭いて、ブラッシングをして。不思議と穏やかな気持ちでセナの身支度を整えていました。土曜日だったので、家族全員でお別れをすることができました。ちゃんと考えてくれてたんだね。家族に見守られ、小さくなったセナは我が家に帰ってきました。

日曜日は相棒の提案で部屋の模様替え。ラグを外したり、ものの配置を変えたり。セナだけがぽっかり抜けた家にはしたくなかったのだと思います。
おちゃわん、給水器、買ったばかりのカリカリ、買いだめしていたお気に入りのおやつ、フィラリアの薬、トイレシート・・・相棒の実家のわんこに譲れるものは譲り、ただ淡々とセナのものを片付けました。
あの時はそんな急いでやらなくても!と思ったけど、翌日から気持ちを切り替えて仕事に行けたのもあの相棒の提案のおかげだと思っています。また、その後も悲しみに打ちひしがれて私が引きこもりにならないよう、あちこち連れ出してくれた家族や友人。みんなのおかげで今があります。本当にありがとう!

いつかは必ず訪れる別れと分かっていてもいなくなるとやっぱり寂しい。
ふわふわした毛、ぬくもり、匂い、舌や肉球の感触・・・全部が恋しくて。セナのいない家は静かすぎてうちじゃないみたい。我が家にとってこれほど大きな存在だったなんて。こんなに涙って出るんだ!と思うくらいたくさん泣きました。

思い出しては涙が出てしまうのは今もだけど、セナがくれたかけがえのない12年半の思い出は宝物!
できることならもっと長く一緒にいたかったけど、悔いのない見送りができたのは幸せでした。
いつも家の中心にいたセナ。本当に出会えてよかった!たくさんの楽しい思い出と笑顔をありがとう。
きっとまた会えるよね。
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ブログやSNSを通じてセナを愛してくださった皆さま、本当にありがとうございました。
キラキラした丸い目と大きな耳をした白い犬がいたことを、心のどこかに置いていただけたら嬉しいです。

*****

最後に・・・有名な「犬の十戒」「虹の橋」のお話はペットを亡くした人にとってきっと救いになるはず。
家での看取りを決心した時、十戒の10を読んで気持ちが落ち着きました。
そして人間も同じですが、定期的な健康診断は大切です。セナは定期的に心音検査はしていましたが、そちらの調子がよかったためにレントゲンや超音波などの検査をしていませんでした。もっと早く癌を発見できていたら違っていたかもしれない。それは飼い主である私の責任です。血管肉腫は中高齢のわんちゃんがに多い病気で、末期まで無症状のため発見が難しく、わかった時には手遅れになることが多いのだそうです。獣医さんが言うように、7歳を超えたら年に一度は詳しい検査をされることをおすすめします。

これまでで最長かもしれない長々としたブログを読んで下さり、ありがとうございました!
来週からは元気に台北レポをスタートさせますね!!

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Commented by harutibe at 2017-07-07 18:27
nanaさん、そうだったんですね、nanaさん、お父さんに続きセナちゃんと悲しかったですね(T_T)
nanaさんの気持ちが伝わってきて、泣きました。
会いたかった、セナちゃん(T_T)
本当に皆から愛されてきたのが写真からもとても伝わってきて、最後までその愛情をしっかり感じでセナちゃんもしっかり愛情を返してくれたんですね。
最後まで大好きな2人に見守られて本当に幸せだったはず。セナちゃんが幸せだったのは今までの可愛いお顔によく現れてるもんー。
今頃、お父さんと遊んでるかな。
Commented by あんみぃ at 2017-07-07 20:55 x
お別れが重なったんですね。
ななさんやおにーさまやたくさんの皆さんに愛されて、セナちゃんしあわせだったと思います。
またいつか、橋のもとで会えますように。
Commented by umi_bari at 2017-07-07 20:58
セナちゃんのご冥福をお祈りいたします。
無事、四十九日を終えたのですね、悲しいと
思いますが、セナちゃんは虹の橋を渡って、
曇の上で元気に走っていますね。
Commented by urajun at 2017-07-07 22:23 x
初めてコメントさせていただきます。
長い間、ブログを楽しみに読ませていただいていました。毎日チェックして、旅行のお話はもちろん、たまに出てくる大きなお耳の白いワンちゃんも、大好きでした。ですから、今日ブログを読んで、コメントを書かずにはいられなくて…。今、涙をこぼしながら、キーボードをたたいています。
私も実家で飼っていた犬が亡くなってもうずいぶん経ち悲しみは癒えても、今でもふとした瞬間に、匂いや、どこにまぎれていたのか毛が出てきたり、そのたび愛しくてたまらなくなります。
お父様に続き、大切なワンちゃんも続けて旅立たれ、その喪失感は想像するになお余りありますが、きっと仲良く虹の橋を渡っていらっしゃると…。

長くなってごめんなさい。これからもnanaさんのブログ、楽しみにしています。どうかご無理なさらずに。
Commented at 2017-07-08 07:24
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by aaaaakkoooo at 2017-07-08 18:07
大丈夫、セナ幸せだったから。
Commented by nana_delicious at 2017-07-10 15:05
>はるさん
ありがとうね!
寂しがり屋の父が連れて行ったのかなーって。腹が立つわー(笑)
ひーちゃん・あーくんに遊びに来てもらおうって思っていたのに。
やっぱり思った時にすぐやらないとだめだね^^;
本当にたくさんの人に愛されて、いつもその愛に応えようとしてくれる
いい子だったよ。シアワセな12年半だった!!
きっと今ごろ、軽い身体で父と一緒に駆け回っていると思う。
七夕の夜の綺麗な星空を見てそう思ったよ。
Commented by nana_delicious at 2017-07-10 15:06
>あんみぃちゃん
ありがとう。
立て続けだったからさすがにショックが大きかったよ~
でもまたいつか会えるし、見守っていてくれると思うから笑顔で暮らしていくよ♪
Commented by nana_delicious at 2017-07-10 15:07
>アラックさん
ありがとうございます。
この寂しさは時間が解決してくれると思っています。
もう痛いところもなく、軽くなった身体で元気に駆け回っていると思います^^
Commented by nana_delicious at 2017-07-10 15:12
>urajunさん
初めまして!コメントありがとうございます。
セナのことを気にかけてくださっていたなんて嬉しいです^^
もっとたくさん写真撮ってあげればよかったと今になって後悔しています^^;
楽しいことをたくさんお伝えするブログなのですが、これも私の人生に起きた
出来事として残させていただきました。読んでいただいてありがとうございます!!
家族を亡くした悲しみはいつになっても心のどこかに残りますよね。
でもこういう幸せな時間をくれるペットは素晴らしいです^^
いつまでもめそめそしていたらセナが心配するので笑顔いっぱいの日々を
送りたいと思います。
これからもナナデリをよろしくお願いします♡
Commented by nana_delicious at 2017-07-10 15:16
>鍵コメさん
温かいお言葉ありがとうございます。
こんな細かいことを書いてどうするんだという気持ちもありましたが
忘れたくない出来事だったのでここに残させていただきました。
読んでくださってありがとうございます^^
愛情たっぷりに過ごしてきたつもりですが、一方で旅にばかり出ていて
セナも呆れていたかもしれませんね(笑)
いつもお留守番だったのでこれからはセナの写真と一緒に旅したいと思っています^^
Commented by nana_delicious at 2017-07-10 15:17
>akkoさん
ありがとう!!
何よりの言葉だよー。
幸せな人生(犬生?)だったとセナが感じてくれていたらそれ以上の
嬉しいことはないなぁ。
Commented at 2017-07-17 17:21 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented at 2017-07-24 00:39 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by nana_delicious at 2017-07-24 09:22
>鍵コメさん
コメント見落としていました!!!本当にごめんなさいっ(涙)
セナの写真をUPするとよくコメントくださっていたので、お気持ちとても
嬉しいです。セナのことはここで公表するかどうかも悩みましたが鍵コメ
さんの顔が浮かび(これ本当です!)やはりそういう方々のためにもきちんと
ご報告しなくてはと思ったのです。
ここを通じてセナを愛してくださって、本当にありがとうございました。
きっと今は父と一緒に空から見守ってくれていると思います^^

お身体のこと、そうだったんですね・・・
私にもおそらく同じ病気?の友達がいるので少しはその辛さがわかります。
暑さで体力も消耗してしまいますが、できるだけ栄養を摂ってたまには
ストレスを発散してくださいね。
神様は乗り越えられる人にしかその試練を与えないといいます。
お会いしたことはないですが、鍵コメさんは人間的にとても素晴らしい方だと
確信しています。どうか無理なさらずに今を受け入れて楽しんでくださいね。
何だか偉そうにすみません!!これからもブログに遊びに来てくださいね^^
by nana_delicious | 2017-07-07 17:30 | その他 | Comments(15)

美味しいものに囲まれていたい


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